Anker(アンカー)のイヤホンではなく、『Soundcore Life Q30』ヘッドホンを買った理由をレビューを交えながら語りたいと思います。
少し前までノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンといえば数万円~数十万円していた時代がありました。
今回紹介するAnker(アンカー)の『Soundcore Life Q30』は、通常のノイズキャンセリング機能をさらに進化させた3種類のノイズキャンセリングモードを搭載。
にもかかわらず価格はなんと1万円以下!
もちろんワイヤレス。
今回なぜAnkerのイヤホンよりもヘッドホンSoundcore Life Q30を選んで買ったのか、その理由をレビューを交えながらまとめてみましたのでどうぞご覧ください。
今回レビューする製品はAnker(アンカー)のSoundcore Life Q30というノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホンです。
Soundcore Life Q30ヘッドホンは、昨年大人気だった機種Soundcore Life Q20の後継機になります。
Ankerのイヤホンも毎年新しいモデルが発売されて人気が高い製品なのですが、Soundcore Life Q30ヘッドホンが同じAnkerのイヤホンと比べて圧倒的に優っている性能があります。
イヤホンとヘッドホンって
そもそも比べられることができるのかな・・・
「価格」でいったら通常イヤホンの方がヘッドホンよりも安いのが常識。
「重さ」や「サイズ感」でいったらイヤホンの方がヘッドホンより軽くて小さいので圧勝。
「音質」は、イヤホンより高性能なヘッドホンの方が良いとされるのが一般的。
という具合に、イヤホンとヘッドホンでは形状も重さも音質も使い勝手もまったく違う製品になるので比べようがないのも事実。
イヤホンとヘッドホンを比較することができないことを百も承知でありながら、AnkerのヘッドホンSoundcore Life Q30をイヤホンよりもオススメしたい理由・・・
それは音の再生時間がとても長いということです。
Ankerのワイヤレスイヤホン(ノイズキャンセリング機能付き)で2021年に発売されたポピュラーな製品『 Liberty Air 2 Pro』というBluetoothイヤホンがあります。
小型で軽量、しかもノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンである『 Liberty Air 2 Pro』の再生時間は7時間、ノイズキャンセリングでの再生時間は6時間とされています。
AnkerのSoundcore Life Q30の場合、再生時間は1回の充電で60時間、ノイズキャンセリング機能で再生を行った場合でも、1回の充電で40時間ももつとされています。
再生時間が40~60時間といわれるAnkerのSoundcore Life Q30ヘッドホン。
同じAnkerの最新イヤホン製品よりも数十倍も再生時間が長いので、充電切れを気にすることなく利用できる点がオススメです(^^♪
またAnkerのSoundcore Life Q30ヘッドホンは「再生時間が超長い」という点に留まらず、「価格」や「音質」、「装着感」や「見た目」も非常に魅力的です。
AnkerのSoundcore Life Q30ヘッドホンの魅力について1つ1つ解説をしていきたいと思います。
ヘッドホンと言えば『BOSE』や『SONY』などの超有名ブランドメーカーの製品が頭に浮かびます。
BOSEやSONYは、いつだって最先端の技術を駆使してトコトン音質に拘ったヘッドホンを世の中に次々と投入。
投入されたヘッドホンはいつも「高機能」で「高価格」、毎年のように有名YouTuberがしのぎを削って製品レビュー動画をアップするほどの超ド定番大人気製品です。
BOSE定番ヘッドホン→700
SONY定番ヘッドホン→WH1000XM4
たしかにBOSEやSONYのヘッドホンは、様々なジャンルのミュージックに合わせた心地よい音を届けてくれる機能や、強力なノイズキャンセリング機能、長時間の装着時も快適な素材・質感などの拘りがあり、購入するなら迷わずBOSE!!、SONY!!という人は少なくありません。
しかしBOSEやSONYのヘッドホンってものすご~く価格が高いのも定番💦
BOSEやSONYのヘッドホンは、ふつうに購入価格が3~5万円を軽く超える超高級レベルです。
そんな中、もしノイズキャンセリング機能が付いて『音質 良し』、『見た目 良し』、『装着感 良し』のヘッドホンが1万円以内で買えるとしたら?
「音」・「外観」・「装着感」・「価格」ALL OK → Anker Soundcore Life Q30
価格が1万以下で音質、外観、装着感が
バランスよくまとまったヘッドホン
Soundcore Life Q30はその全てを叶えてくれるヘッドホンです。
Soundcore Life Q30の価格はAmazonで税込¥8,990円(発売当初2021/01/末時点)。ノイズキャンセリングを搭載しているにもかかわらずこの金額はとてもリーズナブルです。
¥8,900円のヘッドホンって大丈夫なの?
確かに価格がとんでもなく安い分、音や質感、機能の品質や電池の持ち時間など、1つ1つの性能のレベルが低ければ問題です。
1万円を切るAnkerのSoundcore Life Q30のヘッドホンとしての性能が「良い」のかどうか・・・。
ヘッドホンの良し悪しの条件を語りだすときりがないので、今回購入したSoundcore Life Q30ヘッドホンについては、単純に『音質』・『外観』・『装着感』・『再生可能時間』の4つの視点でレビューしてみたいと思います。
Soundcore Life Q30はAnker(アンカー)というブランドが2021年1月13日に発売したノイズキャンセリング機能付きヘッドホン。
その価格はなんと1万円を切る¥8,990円!!なので驚きです。
Soundcore Life Q30
↓↓↓
¥8,990円(税込)
ノイズキャンセリング付きのヘッドホンで1万円を切る製品はなかなかありません。(2021年1月時点)
さらに驚くべきはその仕様。
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンの本当の凄さは1万円を切るというその価格だけではなく、その高い性能にあります。
Soundcore Life Q30ヘッドホンの性能の凄さは「仕様」を確認すれば分かります。
機能(仕様) | Soundcore Life Q30 |
---|---|
外観 | |
再生可能時間 | 最大60時間(通常) 最大40時間(ノイズキャン) |
充電時間 | 約2時間(急速充電) |
充電端子 | USB-C |
重量 | 260g |
Bluetooth規格 | 5.0 |
対応コーデック | AAC / SBC |
ドライバーサイズ | 40mm |
周波数 応答 | 16Hz~40KHz (AUXケーブル接続時) 20Hz-20KHz (Bluetooth接続時) |
付属品 | 本体 3.5mm AUXケーブル、USB-C & USB-Aケーブル、 ハードトラベルケース、クイックスタートガイド、 安全マニュアル、18ヶ月保証 |
Soundcore Life Q30ヘッドホンは1万円以内で購入できるヘッドホン。安い部類のヘッドホンに該当します。
安いヘッドホンでよく起こる悪い現象として、聴いている音楽が途中で何度も途切れたり、ノイズや音に歪みが起きたりすることがあります。
そんな悪い現象がSoundcore Life Q30でも起こるのかどうか、購入後約1ヵ月間使用してみましたが、音の途切れやノイズや歪みといった現象は1度も起こりませんでした。
朝と夕の電車通勤時(片道45分)と夜就寝前の1~2時間、毎日7日間続けて使ってみた結果なので今後も起こることはないと思います。
Soundcore Life Q30ヘッドホンが鳴らす音は、良くも悪くも透明感があるクリアでフラットな音質をしています。
低音も高音もバランスよく音を響かせてくれる感じで、その点ヘビーな重低音は苦手な気がします。
個人的には普段の日常で音楽を聴いたり、室内でZoomなどでオンラインミーティングやセミナーを行うときに使う分には十分満足できるコスパ最強のヘッドホンだと思います。
以下はSoundcore Life Q30ヘッドホンの音質の良し悪しを判断する1つの指標です。
音の品質 | 項目 | Soundcore Life Q30 | 平均 |
---|---|---|---|
音質の良さ | ①周波数 ②インピーダンス ③ドライバーユニットサイズ | 40,000Hz 16Ω 40mm | 約24,828Hz 約33.8Ω 約34.7mm |
一般的にヘッドホンから聞える音の品質の良し悪しは「①周波数」・「②インピーダンス」・「③ドライバーユニットサイズ」の3つの数値を用いて評価することができます。
①~③の数値が音の「質」に与える主な影響点は以下。
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンの良し悪しを「周波数」、「インピーダンス」、「ドライバーユニット」の3つの要素で語りたいと思います。
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンでは、周波数が16Hz~40KHzの範囲の音を聴くことができます。
周波数と「音」にはどういう関係があるの?
周波数が低い=「低音」
周波数が高い=「高音」
この周波数の範囲が広ければ広いほど、非常に低い音から高い音までを届けてくれるヘッドホンということになります。
人が聴こえる音の範囲は「可聴周波数帯域」という周波数の範囲で示されます。可聴周波数帯域は一般的に「約20Hz~20kHz」と言われこの範囲に収まらない周波数の音は一般の人であれば聞こえません。
Soundcore Life Q30ヘッドホンが再現できる音の周波数は16Hz~40KHz。
なので、Q30ヘッドホンは一般の人が聞くことができる音の範囲を余裕でカバー。
低い音から高い音まで心地よい音楽をQ30ヘッドホンは届けてくれます。
低音から高音まで心地よい音楽を
届けてくれるヘッドホン
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンのインピーダンスは16Ω(オーム)。
通常のヘッドホンのインピーダンスはだいたい約33Ω前後なので、Soundcore Life Q30ヘッドホンのインピーダンスはそれよりも低いということになります。
インピーダンスって何?
インピーダンスは主に、ヘッドホンの「音量」と「ノイズ」にかかわる良し悪しを表す指標です。
インピーダンスの数値(Ω)はヘッドホンの性能の良し悪しを示す1つの基準です。
インピーダンスの数値が低いということは「電気抵抗が低い」ということを意味します。
「インピーダンスの数値が低い=電気抵抗が低い」とされる音響機器は低い電力で高い電圧を生むことができるので、大きな音量を鳴らすことを得意とします。
つまり、普通のヘッドホンよりインピーダンスが16Ωと低いSoundcore Life Q30は、『ガツン!』とした迫力のある楽曲を大音量で聴くことに最適なヘッドホンであると言えます。
インピーダンスが低い → 電気抵抗が低い(Ωの法則)→ 大音量が得意→Soundcore Life Q30
という流れです。
迫力ある大きな音量を得意
大音量を得意とする一方で、インピーダンスが低いということは『ノイズ』に弱いというデメリットを持ち合わせています。
大音量を得意とするSoundcore Life Q30ヘッドホンは、仕様上では『ノイズ』に弱いとみなすことができます。
インピーダンスが低い→ノイズが大きい→音が歪やすい→Soundcore Life Q30
「ノイズ」に弱い
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30はインピーダンスが低いことでノイズに弱いという欠点を持つヘッドホン。
ノイズに弱い・・・といっても一般の人が実際にSoundcore Life Q30を使った感じでは全く分からないレベル。
実際にSoundcore Life Q30で音楽を再生して音の歪みやノイズがあるかどうか音に集中して何度も聴いてみましたが、一般人である私の耳では気づくことはできませんでした。
そもそも一般人が聴いてノイズが確認できるほどのヘッドホンなら人気が出るわけもないので、Soundcore Life Q30ヘッドホンは日常的に安心して使えるヘッドホンです(^^♪
ヘッドホンの音の良し悪しには「ドライバーユニット」のサイズが大きく影響します。
ドライバーユニットって何?
ドライバーユニットの「ドライバー」とは音が出るスピーカー部分のことを指します。
Soundcore Life Q30ヘッドホンでいったら以下の部分がドライバーユニットになります。
ヘッドホンでは一般的にドライバー部分の口径が大きければ大きいほど音質が良いとされています。
小型のヘッドホンであればドライバーサイズはだいたい28mm~40mm程度の大きさ。
大型のヘッドホンでだいたい40mm~60mm程度、最大のものは70㎜ものドライバーユニットを搭載しているヘッドホンもあります。
Soundcore Life Q30ヘッドホンのドライバーのサイズは40mm。
なのでSoundcore Life Q30ヘッドホンは小型のヘッドホンの中でも比較的大きめのドライバーユニットを搭載しているヘッドホンになります。
できるだけ良い音質を、できるだけ小型なサイズで届けたい!
という意志がQ20からSoundcore Life Q30ヘッドホンへと引き継がれたのではないかと思われます。(あくまで想像・・・)
小型サイズで良い音質
今回レビューするSoundcore Life Q30には『安くても音が良いヘッドホンが欲しかったっ!!』というユーザーの想いがギュッと濃縮された製品となっています。
時代がヘッドホンに求めている必要最低限の要素。
それは以下の6つの特徴を兼ね備えていることだと感じます。
なるべく安く!
信頼あるブランド!
見た目重視!
ワイヤレス!
ノイズキャンセリング!
長時間再生!
Soundcore Life Q30は、この6つの特徴を兼ね備えたヘッドホン。Soundcore Life Q30の1つ1つの特徴を実際使ってみた感想を交えながら解説していきたいと思います。
ヘッドホン業界に「価格面」と「性能面」の両方から風穴を開けようとしているメーカー。それが今回ご紹介するSoundcore Life Q30ヘッドホンを開発し販売しているブランド。
Anker(アンカー)です。
Anker(アンカー)という名称の由来はドイツ語の『錨(いかり)』。
Google出身の技術者によって2011年に設立されたAnker(アンカー)は、Amazonなどのネット販売ツールを通じて、主にスマホ用の充電器や充電ケーブル、アダプターなどのハードウェア製品を販売しています。
Anker(アンカー)は、数年前まではむしろイヤホンやヘッドホンなどの製品はありませんでした。
しかし2013年1月に日本で設立されたアンカージャパン株式会社の姉妹ブランド『Soundcore(サウンドコア)』から安くて性能バランスに優れたイヤホンやヘッドホン製品が続々と登場することになります。
今回レビューするSoundcore Life Q30ヘッドホンも、Ankerの姉妹ブランドSoundcoreが2021年に発表した主力製品になります。
Soundcoreの主力製品はこちら
AnkerのSoundcore Life Q30ヘッドホンはAmazonで購入することができます。
パッケージはこんな感じ。カラーは『ブラック』一色です。
箱を開くと、ハードトラベルケースに入った本体がドーンと目の前に現れます。
「本体」と「ハードトラベルケース」以外には以下諸々の付属品が入っています。
今回購入したSoundcore Life Q30ヘッドホンのカラーは『ブラック』。引き締まったブラックは、まさにヘッドホンの王道といったカラーです。
Soundcore Life Q30ヘッドホンは、2020年1月24日に発売され人気となったあの「Soundcore Life Q20」の後継機にあたります。
Soundcore Life Q30ヘッドホンの外観は前の機種Q20の男性向けの風貌から一変し、丸みを帯びていてスリムになりました。
近代的なデザインに変貌し、女性でも受け入れやすい容姿になったと思います。
ドライバー部分。サイズ感はちょうど男性成人の手の平サイズに収まる感じ。小ぶりのマウスを横に置いてみるとだいたい同じくらいの大きさです。
実際に手に取ってみたSoundcore Life Q30ヘッドホンの印象は、全体的に丸みを帯びていて、ドライバー部分に施されたゴールドカラーの『d』のロゴがとても象徴的です。
重量は約260gでSONYやBOSEのヘッドホン(約250~260g)の重さとほぼ同じくらいで、見た目よりとても軽く感じました。軽いので外に持ち出して使うのも億劫になりません♪♪
スライダー外側部分には『ACTIVE NOISE CANCELLING(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)』のロゴが入っています。
イヤーパッド部分。
柔らかくて付け心地が良さそう。素材は「合皮」になりますが、触った感じは耐久性も高そうなので長く使えそうな印象。イヤーパッドの取り外しはできません。
イヤーパッドの柔らかさを動画にしてみました。指で押したときの低反発具合はそんなにありません。
頭上部のスライダー部分にもイヤーパッドと同じクッション性のあるものが使われているので、長時間に付けていても頭が痛くなることはなさそうです。
さらに両サイドのスライダー部分は、動画のように人の頭の大きさに合わせて長さを調節できる作りになっています。
充電口は左側のイヤーヘッドの下、付属のUSB-Cケーブルを使って充電することができます。
右側のイヤーヘッドの下にはイヤホンジャックがあるので、付属している3.5mmのAUXケーブルを使うとパソコンと接続することができます。
Soundcore Life Q30ヘッドホンは付属のAUXケーブルでパソコンと繋いで、ZOOM会議やセミナーをするときのヘッドホンとして最適です。もちろんワイヤレス接続もOKです。(Bluetooth5.0)
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンには、ヘッドホンを収納することができる簡易なハードケースが付属しているので、外出先でSoundcore Life Q30ヘッドホンを持ち歩くときも便利。
ハードケースに収納するときはイヤーヘッドの根本部分が折れ曲がる設計になっているので、簡単に収納することができます。
しかもこのハードケースは超軽い。ソフトケースといっても良いくらい軽すぎる作り。素材も普通のプラスチックなので、強い衝撃には強くないと思います。
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンを装着。耳にあたるイヤーパッドは柔らかくホールド感は抜群。
疲れたとき首からかけるとこんな感じ。
・電源のON/OFFの切り替え→ 左イヤーヘッド下の電源ボタンを長押し。
・音量調整 → 右イヤーヘッド下の+、-ボタン
電源を入れると女性の声で『バッテリー・ハイ(Battery High)』と流暢な発音の英語がヘッドホンから聞こえてきて、バッテリーの残量を教えてくれます♪
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンを購入することに決めた最大の理由。
それは¥8,990円というリーズナブルな価格でありながら、ANC機能が搭載されている点です。
アクティブノイズキャンセリングって何?
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンには単なるノイズキャンセリングではなく、アクティブノイズキャンセリングという機能が搭載されています。
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンには単なるノイズキャンセリングではなく、アクティブノイズキャンセリングという機能が搭載されています。
ノイズキャンセリング。
今やその意味を知らない人はいないのではないかというくらい、イヤホンやヘッドホンに当たり前のように搭載されるようになったノイズキャンセリング機能、一言でいえば
『雑音(ノイズ)』を遮断(キャンセル)してくれる機能
そのノイズキャンセリング、実は「音楽用」と「通話用」の2種類があることをご存知でしょうか?
今回ご紹介するSoundcore Life Q30ヘッドホンには音楽用のノイズキャンセリング機能が備わっています。
音楽用のノイズキャンセリングには『アクティブ系』・『パッシブ系』と言われる2つの技術が存在します。
アクティブ系ノイズキャンセリングは略して『ANC』と称し、電気信号で“積極的に”騒音(ノイズ)を消す技術のことを言います。具体的には騒音(ノイズ)に対し電気回路で逆相の音を作り出し、それをぶつけることで音を消してしまう技術です。
外部からの雑音(ノイズ)をテクノロジー的な技術を用いて打ち消してしまうANC(アクティブノイズキャンセリング)機能、それに対し騒音(ノイズ)を物理的に遮断する技術のことを『パッシブ系ノイズキャンセリング』と言います。
パッシブ系ノイズキャンセリングという技術は分かりやすく、ヘッドホンでいうところのイヤーパッドの素材や形、音量調整のための通気孔の位置に拘った設計のことを指します。
イヤホンでは、例えば『密着性に優れたイヤーチップを設計する』、といった技術のことをパッシブ系ノイズキャンセリングと呼ぶことができます。
このようにノイズキャンセリングは「アクティブ系」と「パッシブ系」という2種類の技術があるわけですが、一般的にヘッドホンにおけるノイズキャンセリングといえば『アクティブノイズキャンセリング(ANC)』のことを指します。
Soundcore Life Q30ヘッドホンも例外ではなく、搭載しているのはANC(アクティブノイズキャンセリング)になります。
では、Soundcore Life Q30ヘッドホンのANC機能について詳しくレビューしていきます。
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホン本体には、ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)のON/OFFの切り替えが簡単にできる「ANCボタン」があります。
ANCのON/OFFを切り替えるANCボタンは左側のイヤーヘッドの下後部にあります。
写真にあるANC切り替えボタンでは、ノイズキャンセリングのONとOFFの切り替えができることに加え、「外音取り込みモード」にも切り替えることができます。
各モードは、ANC切り替えボタンを1回押しで切り替えていくことができます。
それぞれのモードに切り替えたときの音の遮音性は、ノイズキャンセリングの時が一番音を遮断し、次に「ノーマル」、一番外の音を取り込むのは「外音取り込み」のときでした。
ノイズキャンセリング > ノーマル > 外音取り込み
Soundcore Life Q30ヘッドホンをしながらノイズキャンセリングをONにしてパソコンで作業していると、キーボードをタイピングするときの音がこの順番に聴こえなくなるのが分かります。
この3つのモードだけでも十分1万円分の価値があるのですが、なんとSoundcore Life Q30ヘッドホンのノイズキャンセリングの機能には、使用する場所や環境によってさらに3つのモードが用意されています。
3種類のノイズキャンセリングモードを搭載したSoundcore Life Q30ヘッドホン。
それぞれのモードについて実際使用してみた感想を交えて解説をしていきたいと思います。
Anker(アンカー)のSoundcore Life Q30ヘッドホンに搭載しているノイズキャンセリングには3つのモードがあります。
この3つのモードは前の機種Q20にはなかった新機能。
ヘッドホンごしに外から聞こえてくる雑音はさまざま。
例えば、屋外にいるときは車やバイクが発するエンジン音だったり、部屋の中にいるときは人の話し声だったり。
ノイズキャンセリングで「外の雑音を遮断する」といっても、ありとあらゆる周囲の音が完全に聞こえなくなったり、聞き取りにくくなるのはとても不安。
そこでSoundcore Life Q30ヘッドホンのノイズキャンセリング機能には、場所や環境によって一番耳障りな音だけをかき消す(軽減する)ことができる3つのモードが追加されました。
バイクや車、電車などの交通機関が発達している場所ではエンジン音や路面を走り去るときの騒音などをノイズと判断し軽減してくれる『交通機関モード』。
人が多い場所では、人の足音や話し声、笑い声をノイズと判断し軽減してくれる『屋内モード』。
車が行き交う場所では車の走行音を、風が強い日には風の音をノイズと見なし軽減してくれる『屋外モード』。
そんな様々な場面や環境の違いで生じる雑音の特徴をSoundcore Life Q30ヘッドホンは音が持つ周波数の違いから、3種類のノイズキャンセリング機能を実現したのです。
3種類のノイズキャンセリングモードを実際使ってみてノイズ軽減の強弱をつけるとするなら、一番ノイズ軽減力が強いのは『屋内モード』、次に『屋外モード』、『交通機関モード』の順になります。
このようにSoundcore Life Q30ヘッドホンには、さまざまなシチュエーションで起こる特徴的なノイズを軽減するモードが搭載されているのですが、1つだけ注意点があります。
3種類のノイズキャンセリングモードの切り替えはヘッドホン本体で行うことはできません。
3種類のノイズキャンセリングモードの切り替えは、スマホにAnkerの専用アプリ『Soundcore』で行います。
ノイズキャンセリングモードを使いこなすには、まずご自身のスマホにSoundcoreアプリをダウンロードして、BluetoothでSoundcore Life Q30ヘッドホンに接続する必要があります。
3つのモード切り替えはSoundcore Life Q30の専用アプリ『Soundcore(サウンドコア)』から行います。Life Q30ヘッドホン本体からはできないので注意。
SoundcoreアプリとSoundcore Life Q30ヘッドホンをBluetoothで接続するときの注意点はこちら。
Ankerの公式サイトでは
交通機関モード → 乗り物のエンジン音や路面騒音などの低周波ノイズを最小限に抑える
とあります。
この交通機関モードでは、どうやら電車が路面を走るときの音を軽減してくれるらしい・・・
ということで実際、電車に乗り込み「Soundcore Life Q30ヘッドホン」のノイズキャンセリングモードの1つ『交通機関モード』を試してみることに。
交通機関モードにするにはアプリ「Soundcore(サウンドコア)」を使います。アプリの詳細についてはこちら。
乗り込んだ電車内の走行しているときの音はこんな感じ。
このような電車内の空間でSoundcore Life Q30ヘッドホンの「交通機関モード」を試したところ、確かにヘッドホンごしに外から聞こえていた電車の路面騒音は若干緩和されます。
完全に遮断されるわけではなく、気持ち「うるさくなくなった・・・」といった感じ。
これはこれで通勤時などに電車内で本を読んだり、動画を観たり、あるいはClubhouse(クラブハウス)を聴いたりするには有効な機能だと思います♪
交通機関モードは、どうやら比較的「低い周波数」の音をピンポイントに軽減する傾向にあるようです。
次に駅のホームに立って屋外で『交通機関モード』を試してみることにしました。
交通機関モードにして駅のホームに立っていると電車が入ってきました。
入ってくる電車の音に集中し、交通機関モードを別モード(屋外と屋内)と聴き比べしてみると、若干ですが電車が発するエンジン音や路面の走行音だけを軽減しているように聞こえます。
なのでホーム内のアナウンスの音などは耳に届く感じ。それでいてもノイズキャンセリングモードには変わりないので全体的にノイズは緩和されます♪
Ankerの公式サイトでは
屋外モード → 自動車の走行音や風の音など外出先での周囲のノイズを低減する。
とあります。
実際にバイクや車の走行が多い国道沿いで『屋外モード』を試してみました。
試した国道沿いの音はこんな感じ。
1日の中で一番交通量が多い夕方を狙って試してみました。
『屋外モード』にしていると、車やバイクが走る音や行き交う自転車の音がまるで遠くの方で鳴っているかのような感覚。
「外の音がまったく聞こえなくなる・・・」というわけではなく、車やバイク、自転車などが発する走行音を比較的軽減してくれる感じです。
かといって人が話す声や足音なども程よく小さくしてくれるので、交通機関モードよりも若干ノイズキャンセリングの力が強いといった感じです。
交通機関モードとの大きな違いは、風切り音をかなり遮断してくれること。
Soundcore Life Q30ヘッドホン左右のイヤーヘッド上部には、外部の音を検知し取り込むために外向きのマイクロフォンが2つ設置されています。
外出時風が強い日や向かい風のときは、このマイクロフォンを通し風が吹く音が聴こえてしまいます。
そんなとき「屋外モード」もしくは「屋内モード」に切り替えてあげると風の音を軽減することができます。
Ankerの公式サイトでは
屋内モード → カフェなどの室内空間での周囲の声や足音などの中周波ノイズを低減する。
とあります。
『屋内モード』を試すために、とある「マクドナルド」に来てみました。
訪れたのは福岡天神ど真ん中のマクドナルド。いつもであれば店内は学生やファミリーで賑やかなのですが、この日は日曜朝9時30分とあって朝一。さすがに人は多くない中、店内は人の話し声ではなく音楽がガンガン聴こえている環境。
店内の様子はこんな感じで流れている音楽の音量が半端ない・・・💦
そんな中、早速Soundcoreアプリを使ってSoundcore Life Q30ヘッドホンの『屋内モード』を試してみることに。
「屋内モード」に切り替えた瞬間、今まで聴こえていた店内に流れる音楽はかなり軽減され、耳に心地よく届く程度になりました。
あとは、近い距離で話し込んでいる人たちの声も、全体的にボリュームが小さくなりいい感じに気になくなります。
交通機関モードや屋外モードと比べると『屋内モード』がより強力なノイズキャンセリングモードであることは、パソコンに向かって打つキーボードのタイピング音の聴こえ方でよく分かります。
他のモードに比べて「屋内モード」にするとタイミングする音がほとんど聞こえなくなります。
周囲の音の聴こえ方についても、交通機関モードと屋外モードのときとは全く違います。
周波数で特定の音をピンポイントに軽減する交通機関モードと屋外モードと比べ、「屋内モード」は低い音、高い音にかかわらず外音の全てを軽減してくれます。
おかげで騒がしい店内にいながらでも、パソコンに向かって黙々とブログの執筆に勤しむことができました(笑)
Soundcore Life Q30ヘッドホンの「屋内モード」を使えば、外出先でオフィスワークをする際など周りの音にとらわれることなく集中して作業を行うことができるので超オススメです。
また『屋内モード』は外にいようが騒がしい室内にいようが、場所関係なく周囲のノイズを全体的に軽減させてくれるので、zoomを使ったオンライン会議やセミナーあるいはClubhouse(クラブハウス)に持ってこいの機能です。
Soundcore Life Q30ヘッドホンの3種類のノイズキャンセリングモードは、スマホにダウンロードした『Soundcore』アプリを使って利用することができるようになります。(ヘッドホン本体で交通機関・屋外・屋内のノイズキャンセリングモードを切り替えることはできません。)
『Soundcore』アプリのダウンロードはもちろん無料。以下の各ボタンからダウンロードすることができます。
『Soundcore』アプリは主に3種類のノイズキャンセリングモードを切り替えることができるアプリであると同時に、実は「イコライザー」の役割を果たします。
イコライザーとは一般的に音の周波数を変更して音質をかえることができる機器のことを指します。
『Soundcore』アプリにはこのイコライザーの役割を果たす機能が備わっていて、Soundcore Life Q30ヘッドホンで鳴らす楽曲や人の声、動画の音声を聴きごたえのある音源に変更することができます。
イコライザーの種類は全部でなんと21種類。聴く音楽や会話、動画の音質を『Soundcore』アプリのイコライザーを使うことで、好みのサウンドに変更することが簡単にできます。
1.アコースティック | 12.ジャズ |
2.ベースブースター | 13.ラテン |
3.ベースリデューサー | 14.ラウンジ |
4.クラシック | 15.ピアノ |
5.PodCast | 16.ポップ |
6.ダンス | 17.R&B |
7.ディープ | 18.小型スピーカー |
8.エレクトロニック | 19.話し言葉 |
9.フラット | 20.トレブルブースター |
10.ヒップホップ | 21.トレブルリデューサー |
11.ロック | ー |
以下はSoundcoreアプリでイコライザーを選択するときの画面。21種類ものイコライザーがあるので、スクロールした画面を3つ並べています。
このSoundcoreアプリを使った音選びがとても楽しい!!
しかも好きな音源をベースにして、オリジナルの音源(イコライザー)を作ることもできます!作り方は至って簡単。①~④の4つの手順を踏むことでオリジナルの音源を作成することができます。
【手順①】好きな音源をタップ
【手順②】カスタム
【手順③】音源のタイトルを入力
【手順④】カスタマイズ
以下は①~④の手順を動画にしたものです。
SoundcoreアプリをSoundcore Life Q30ヘッドホンとBluetoothで接続するときの注意点があります。
iPhoneにSoundcoreアプリをダウンロード。
アプリを起動すると、Soundcore Life Q30ヘッドホンとBluetoothで接続しようとしてアプリがQ30ヘッドホンを検索し始めます。
しかし結果はQ30ヘッドホンを検索できず。
iPhoneではBluetooth接続ができているのに、以下のような画面が何度も表示されアプリがQ30ヘッドホンを検知することができません・・・。
何度検索してもSoundcore Life Q30ヘッドホンが検索できない・・・
そんな時は、iPhoneの「設定」から下の方にスクロールして『Soundcore』アプリをタップし、次の画面でBluetoothをONにしましょう。
Soundcore Life Q30ヘッドホンは、2020年1月24日に発売された「Soundcore Life Q20」の後継機になります。
旧タイプQ20から大きく進化した点は主に3つ。
Soundcore Life Q30ヘッドホンは旧タイプのQ20より外観的にも機能的にも優れたヘッドホンに仕上がっています。
価格はSoundcore Life Q20より¥3,000円ほど高くなっていますが、新たに搭載された最新の『ノイズキャンセイリングモード』の価値を考えると、Soundcore Life Q30はとてもコストパフォーマンスに優れたヘッドホンだと言えます!
ちなみにSoundcore Life Q30ヘッドホンよりも安いSoundcore Life Q20は今でもAmazonから購入することができます。
60時間の再生時間や通常のノイズキャンセリング機能についてはQ30と全く同じなので、外観や3種類のノイズキャンセリングモードに拘らない方は、Q30よりも¥3,000円ほど安いSoundcore Life Q20で十分だと思います。
Amazon > Soundcore Life Q20
ちなみに旧タイプのSoundcore Life Q20には、「ブラック」「シルバー」「ブルー」の3種類のカラーバリエーションがあります。(Soundcore Life Q30はブラック一色のみです。)
Anker(アンカー)が発売した1万円を切るANC搭載ヘッドホン『Soundcore Life Q30』の魅力をレビューしてみました。
スマホで音楽を聴いたり、動画や映画を観たり、Clubhouse(クラブハウス)をしたりと、オンラインで音を聴いて楽しむコンテンツが増えてきた今、イヤホンやヘッドホンは生活必需品になりつつあります。
そういった意味で、1万円を切るSoundcore Life Q30ヘッドホンはノイズキャンセリングもあり、音質も良しでコストパフォーマンスに優れたヘッドホンとしてオススメの1つです。
是非一度手に取ってSoundcore Life Q30ヘッドホンの良さを試してみて下さい。
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