大事に毎日愛用していたAirPods Pro(第2世代)の片方を失くしてしまった私…。
通勤時の隙間時間や、仕事でのWeb会議、寝床に入ってからも常に相棒のように、肌身離さず、私の生活の一部と化していたAirPods Proとの突然の別れ。
仕方なく、失くした片方のAirPods Proだけを手に入れようとメルカリやラクマなどのいわゆるフリマを奔走するも、AirPods Pro(第2世代)って片方だけでも新中古品で¥8,000~¥10,000(※2024年時点)もするんですね💦
改めて、AirPods Pro(第2世代)の人気ぶりを実感するとともに…
やっぱAirPods Proって
超高いっ‼‼
そこで今回、AirPods Pro(第2世代)の代わりになりそうなANC(ノイズキャンセリング)機能を搭載したワイヤレスイヤホンを、¥8,000以下の価格帯で探してみたところ…出会ったのが
まずはじめに、単刀直入にAnker Soundcore P40iの特徴をあげてみますとこんな感じ。
Anker Soundcore P40iはAirPods Pro(第2世代)と同じく、イヤホンの先端に耳栓のような「イヤーチップ」が付いており、耳の穴を密閉する、いわゆる『カナル型(=密閉型)』のイヤホンになります。
▲イヤーチップはシリコン素材で柔らかく、耳の中でフィットする形状になっています。
またP40iは、『ANC(ノイズキャンセリング)』と『外部音取り込み』のモードが備わっていますので、AirPods Proと同じように、聴き応えのモードを“標準”、“外部音取り込み”、“ノイズキャンセリング”の3つを切り替えることができます。
▲各モードの切り替えはSoundcoreアプリから行うことができます。※スマホのウェジットからも簡単に切り替えることもできます。
▲ウェジットにおける各モードの切り替え。
P40iの各デバイスとのワイヤレス接続規格は「Blurtooth5.3」で、充電ケースの蓋を開けると素早くそのデバイスに接続されます。
▲充電ケースの蓋を開けた瞬間にiPhoneなどのスマホと接続されます。
P40iの充電は充電ケースにイヤホンを入れて行い、その充電ケースの充電ポートはUSB-Cとなっています。
▲充電ポートは充電ケースの後ろについています。
ちなみにワイヤレス充電にも対応しています。
P40iの販売価格は税込みで¥7,900円。Amazonで購入する場合は、最大¥400円分※のAmazonポイントが付くのでお買い得です。(※ポイントは変動します。)
▲ANCの機能付きのワイヤレスイヤホンとしてはかなり安い!メーカーも「Anker(アンカー)」なので安心です。
さてここからは、実際Anker Soundcore P40iを1週間ほど使ってみて分かったGoodな点と、イマイチなBadな点について、AirPods Pro(第2世代)の使用感と比較しながら、その感想をレビューしていきたいと思います。
Anker Soundcore P40iを購入後、1週間使ってみて良かったと感じた点についてまとめてみましたので、ご覧ください。
Anker Soundcore P40iを使うたびに感心させられるのが『接続の速さ』です。とにかくiPhoneへの接続が爆速い!!(すいません、Androidは分かりません…)
一度ペアリングしたら、充電ケースの蓋を開けただけでもうiPhoneと接続されています。
最初のペアリング設定も実に簡単。
P40iの両イヤホンを充電ケースに入れたまま、充電ケースの蓋を開けます。
次に、iPhoneの設定 > Bluetooth >soundcore P40i(未接続)をタップ。
たったこれだけの操作で、すぐにiPhoneとのペアリングが完了します。
初めてAnker Soundcore P40iを装着し、“AirPods Pro(第2世代)と明らかに違うっ!”と感じたGOODな点が、「片方のイヤホンだけ耳に装着していても、ANC(ノイズキャンセリング)が機能する」と言う点です。
AirPods ProのANCは、両イヤホンを耳に装着しないと機能しませんが、P40iは片耳だけにイヤホンをしていてもANCがバッチリと機能します。
▼以下は、左片方のイヤホンだけを左耳に装着し、右片方のイヤホンは充電ケースに収めた状態で、ノイズキャンセリングモードが機能している状態。
片方のイヤホンだけもANCが機能する、しないは大きな差です。
実際、筆者の場合は、AirPods Pro(第2世代)を片イヤホンだけつけていた時期(片イヤホン紛失)がありましたので、片イヤホンだけでもANCが機能するP40iと比較すると、音楽や映像の音声の聴き取り易さが随分と違うことを身をもって実感しました。
“意外”といえば失礼ですが、筆者はAnker Soundcore P40iの『外部音取り込みモード』にはそんなに期待していませんでした。
その理由として、“外部音取り込み”という機能そのものが、そもそもAppleのAirPods Pro(第2世代)が世に放った機能であるという点と、AirPods Pro(第2世代)の外部音取り込みモードの性能がとても素晴らしい機能であることを経験上、知っているからに他なりません。
なので、AirPods Pro(第2世代)の外部音取り込みモードと同等、あるいはそれに近い精度を、筆者はAnker Soundcore P40iに求めていませんでした。
ところが、実際にP40iの外部音取り込みモードを試してみた感想は、予想以上に実用的に使えるレベルである!ということでした。
そのことに気づいたのは、車道沿いの歩道を歩いている時でした。何気なく「外部音取り込みモード」にしていると、走る車の騒音が聞き取り易くなることを実感したのです。
なので、筆者の場合、歩きながらのP40iの使用時は、必ず『外部音取り込みモード』にしています。(周囲の音が少ない場合は、標準モードよりも聴き易さを調整してくれます。)
Anker Soundcore P40iの充電ケースには、他のワイヤレスイヤホンには見られない、「スマホ立て」が付いています。(左:立てる前 右:立てた後)
実際にスマホ立てを立てて、P40iの充電ケースにiPhoneを置いてみると…
▲P40iの充電ケースのスマホ立てにiPhoneを乗せることで、手持ちすることなくどこでも動画やYouTubeを楽しむことができます。(視聴しているのは、Amazon Primeビデオ 作品「ゴジラG-1.0」)
このP40iの充電ケースの「スマホ立て」は非常に実用的で、スマホスタンドを不要とした作りには頭が下がります。
AirPods Pro(第2世代)の使用経験がある筆者にとって、P40iの充電持ち時間が長いことに驚かされました。
充電ケースをフルに満充電したとして、そこから度々充電しながら1日当たり平均3時間程度使用しても、P40iは最低5日以上は充電が持ちます。
Anker公式によると、P40iの再生時間は、イヤホン単体で12時間、充電ケースによる都度充電で60時間としています。
実際にP40iを使用した体感上も、充電ケースで充電しながらだと確かに60時間に相当する丸5日間は余裕で持つ感じです。
頻繁に充電することが困難な出張や旅先に持っていくワイヤレスイヤホンとして、電池持ちの良いAnker Soundcore P40iはきっと活躍してくれること間違いナシです!
AirPods Pro(第2世代)を不注意で失くしてしまった筆者は、次もし失くそうが壊れようが、諦めがつく価格帯のワイヤレスイヤホンを探し、Anker Soundcore P40iと出会いました。
Anker Soundcore P40iの価格は、定価で¥7,990円(税込み)で、Amazonなら1%の還元率、¥80円分のAmazonポイントが付与されます。
この価格ならば、失くしたとしても諦めがつくと思い、P40iを購入。とはいっても、以前はAirPods Pro(第2世代)を使っていたこともあり、
できればAirPods Pro(第2世代)の代用イヤホンとして、ANCなどの機能面も充実しているといいなぁ…と期待し過ぎない程度の心構えと、不安が同時にあったことは事実。
しかしいざP40iを使ってみると、その不安は一掃され、今やP40iで十分満足しています。
Anker Soundcore P40iは、AirPods Proの第1世代、第2世代と同様、イヤホンの形状は「カナル型」と言われる、ご覧のように耳の穴を塞ぐ密閉型の形をしています。
イヤホンの先にはシリコン製のイヤーチップが装着されているあたりも、AirPods Proと同様です。
さて、ワイヤレスイヤホンと言えば、耳にフィットするかどうか?、付けて落ちやすくないか?といった点が気になるというもの。
筆者の場合、耳のサイズはさほど大きくはなく、どちらかといえば小さい方なので、耳の穴も日本人 男性の平均かそれより小さいサイズと思います。
そんな筆者がP40iのイヤホンを両耳に装着したところ、落ちないどころか、シリコン製のイヤーチップが案外しっくりと耳の穴に馴染んで、耳の穴に結構フィットしてくれました。
頭を激しく振ってみても落ちません。
AirPods Proシリーズを使ったことのある方であれば、P40iの装着感やフィット感は、まさにAirPods Proと同じ感覚で使用することができるはずです。
それもそのはず、P40iのイヤホンが落ちにくく、耳にフィットしやすいのは、同梱されている豊富なイヤーチップにその秘密が隠されていました。
Anker Soundcore P40iには、4種類のシリコン製のイヤーチップが同梱されています。
サイズは以下の4つに加え、「S」サイズが1つ付いています。
嬉しいことに、Sサイズについては最初から1組、P40iのイヤホンに装着されています。
筆者は、開封と同時にすでに装着されていた「S」サイズのイヤーチップをそのままに、P40iを快適に利用することができており、
その点を踏まえると、おそらく「S」サイズが日本人の耳に合う丁度良いサイズであり、良く使うイヤーチップのサイズのスペアとして、「S」サイズのイヤーチップが2組付属されているのでしょう。
ちなみにP40iのイヤーチップは、“引っ張って取る”、押し込んで嵌める”という簡単な動作でイヤホン本体との取り外し、装着が行えます。
▼以下はP40iのイヤーチップの取り外し、装着の様子を動画にしたものです。ご覧ください。
さて、Anker Soundcore P40iには、イヤホンを『探す』機能があります。
P40iのイヤホンを「探す」機能は、iPhoneなどのスマホにダウンロードした「Soundcorアプリ」から発動することができます。
探したい方のイヤホンの「L」もしくは「R」の再生ボタンをタップします。
再生ボタンを押した方のイヤホン本体から音が鳴り、位置を把握することができます。
もしP40iのイヤホンを紛失した場合は、このような手順でSoundcoreアプリの『イヤホンを探す』機能を使うことで紛失した方のイヤホンを探し当てることができます。
イヤホン本体から鳴る音は結構大きいので、少々広い部屋の中でもイヤホンのある位置を特定しやすいかと思います。
▼イヤホンを探す機能を使ったときに、P40iのイヤホン本体から鳴る音がこちら。
ここからは、筆者が実際にAnker Soundcore P40iを購入後、1週間使ってみてイマイチと感じた点についてまとめてみましたので、ご覧ください。
Anker Soundcore P40iの電池残量は、AirPods Proとは異なり、数値的に「〇%」とは表示されず、おおよその残量をメモリ上でしか判断することができません。
P40iの電池残量はSoundcoreアプリ、もしくはスマホのウェジットに表示されるメモリで確認することができますが、
AirPods Proを使っていた方にとっては、やはり残りの電池残量があと〇%と、数値的に確認できるほうが安心できるので、残念です。
iPhoneユーザーが初めてAnker Soundcore P40iを使って違和感がある点が、片方のイヤホンを外しても再生が止まず、一時停止しないということです。
AirPods Proを愛用していた筆者は、AirPodsシリーズのイヤホンなら、片方のイヤホンを外したタイミングで、聴いていた音楽や視聴していた動画の音声は一時停止されるのが常識です。
しかし、P40iの場合は、どちらか片方のイヤホンを耳に装着している限り、音楽や動画の音声は再生し続けます。
これは両方のイヤホンを外したときも同様です。
充電ケースに収めず、両イヤホンをそのまま放置しておくと、音楽や動画は再生されたままの状態になるので、気づくとイヤホンの充電が残り少なくなっている…
といった失敗をしてしまう可能性があります。
実際、AirPods Proに慣れてきっていた筆者も、このような失敗をP40iを購入して間もない頃に何度か経験しました。
なので、P40iの場合、イヤホンを外すときは必ずイヤホン本体の側面をタップして「一時停止」を行うか、あるいは使わない場合は、充電ケースに両方のイヤホンを収めるかを心がける必要があります。
とはいえ、筆者の場合は、片方のイヤホンを外してもそのまま音楽や動画の再生が続いてくれるほうが良い場面も多々あるので、
片方のイヤホンを外しても一時停止しないP40iの動きは結構気に入っています。
iPhoneユーザーであればきっと、“空間オーディオ”がもたらす3Dサラウンドの恩恵を味わったことがあると思います。
その空間オーディオをAnker Soundcore P40iでは体験することができないのが残念です。
一方で、P40iには空間オーディオに代わる機能として『イマーシブモード』といわれるAnker独自の3Dサラウンドモードが備わっています。
イマーシブモードには以下の2つのモードがあり、空間オーディオに値するのは「ムービーモード」になります。
・ゲームモード
・ムービーモード
イマーシブモードは、Soundcoreアプリの歯車(⚙)マークから、ノイズキャンセリングモードの中の機能として設定することができます。
ムービーモードの精度ですが、やはりAirPods Proの空間オーディオと比べるとその品質は劣ります。
ムービーモードの説明には、“3Dサラウンドサウンドにより、楽器と歌声に囲まれ、まるで劇場の中心に座っているような感覚を味わえます。”とあるのですが….
実際のところ、ムービーモード「なし」の時とその違いはほとんど感じません。
体感的に、空間オーディオには遠く及ばないので、もし空間オーディオのような3Dサラウンドの聴きごたえを求めておられる方は、P40iはオススメできません。
P40iの見た目は、パッとみてすぐにその「プラスティック」っぽさが気になるほど、とてもチープに感じます。
¥7,990円相当のイヤホンと考えると仕方ないのですが、見た目に高級感を求めるのであればP40iは不向きなイヤホンと言えます。
とはいえ、P40iには4つのカラーがあるので、今回レビューしているネイビー以外の、「ブラック」、「オフホワイト」、「パープル」といったカラーによってはチームなイメージを緩和できるかもしれません。
さてAnker Soundcore P40iを1週間使ってみて気づいた点として、P40iはちょっとした気圧の変化に敏感に反応することが分かりました。
その出来事は、P40iを付けて電車に乗っていて、ちょうどトンネルに入る時に起こりました。
トンネルに入った瞬間、「ボソボソッ…」と耳に付けていたP40iのイヤホンから音が鳴るんです。
毎回ではありませんが、トンネルに入るタイミングで、P40iからボソボソと音が鳴り、その音は音楽や動画を見ていても聞こえるほどの大きさ。
原因は「気圧の変化」だと思われます。
トンネル内の気圧とトンネルの外の気圧には差があるので、その気圧の変化にP40iが反応し、異音を発していると考えられます。
その時の天候や気温にもよるのでしょうが、筆者の場合は湿度が高い雨の日に、よく起こります。
Anker Soundcore P40iのANC(ノイズキャンセリング)は、AirPods Pro 第2世代と比べて“弱い”と感じます。
筆者はAirPods Pro(第2世代)を2年間ほど使用してきた経験上、ANCの性能の良さはやはりAirPods Pro(第2世代)に軍配が上がります。
とはいえ、ANCがない標準モードと比べると、P40iのANCは確かに周囲の音をある程度相殺してくれるので、¥7,990円という価格を考えると十分な性能だと感じますし、
そもそもANC付きのワイヤレスイヤホンが初めてだという方にとってみれば、P40iのANCで十分満足できるレベルだと思います。
Anker Soundcore P40iとの接続は、2台までが限界です。
つまり、iPhoneやAndroidなどのスマホを1代目の接続デバイスとした場合、P40iはあと1台、スマホか、タブレットか、PCかのいずれか1台としかペアリングの接続ができないんです。
筆者の場合、iPhoneとiPad、そしてプライベート用のノートPCと職場のPC、4台のデバイスを使っているので、2台までしかペアリングできないのはとても残念でした。
しかし逆にいうと、普段から使用しているデバイスが2台しかないのであればP40iで十分かと思います。
さてここからは、Anker Soundcore P40iの開封の様子をまとめてみましたので、ご覧ください。
Anker Soundcore P40iは以下のような箱に梱包されています。箱の側面、裏面にはそれぞれP40iの説明が書いてあります。
P40iはご覧のような感じで、その他同梱物と一緒に綺麗に梱包されています。
Anker Soundcore P40iには以下の同梱物が付属されています。
Anker Soundcore P40iの充電ケースと、P40iのイヤホン本体の外観。
AnkerのSoundcoreシリーズの製品には、Soundcoreアプリから音の聞こえ方を個人好みにカスタマイズできる『サウンドエフェクト』という機能があり、P40iにもその機能が有効です。
ここからはサウンドエフェクトの設定手順についてまとめてみましたので、ご覧ください。
サウンドエフェクト > カスタムEQ > 開始
年齢を選択し、静かな場所に移動してから聴覚診断を始めます。
小さな音がP40iから聞こえてきますので、聞こえたら「聞こえた」ボタンをタップして進んでいきます。
健康診断と同じように、聴覚診断は複数回行われ、計5回の音に対し「聞こえる」として応えていきます。
聴覚診断が終了したら、P40iイヤホンから流れてくる「A」と「B」のどちらが好みの音かを選択し応えていきます。
全部で7回分のサウンドに対し、「A」か「B」かどちらかの音が好みか応えていきます。
Anker Soundcore P40iを購入し、以前使用していたAirPods Pro(第2世代)とのANC性能などの機能を比較しながら、P40iの良い点とイマイチな点をまとめてみました。
P40iは実際使ってみると、ANCや外部音取り込みの性能や、さらに60時間の超長い電池持ちや接続の速さなど、¥7,990円という値段の安さ以上のクオリティーを持ったワイヤレスイヤホンでした。
最後までご拝読頂きありがとうございました。