2020年秋に発表された4つのiPhone12シリーズ。
iPhone12mini、12、12Pro、12ProMax。その全機種全てが5G通信に対応しています。しかし、日本国内で5G通信ができる地域は「空港」や「都心部」に限られていて、5G通信の感動を味わえるのはまだまだ先といった感じです。
そんな中『iPhone12シリーズって5G通信の契約に切り替えないと使えなんでしょう?』といった誤解がまだまだあるようです。
でもご安心あれ。
月々の高い通信費を良心的な価格で提供しているMVNO(仮想移動体通信事業者)なら、4G通信をそのままにiPhone12シリーズ(12,12Pro)を格安で利用することができます。
MVNOは仮想移動体通信事業者といって、大手通信会社であるドコモやau、ソフトバンクから無線通信環境を間借りし通信サービスを提供している事業者のことです。
大手通信会社のそれぞれの回線を借り受け提供する通信サービスは、通信エリアや通信の質が若干見劣りはするものの、ドコモやau、ソフトバンクよりも安い通信料金プランで一般的に「格安SIM」という表現で認知されています。
なぜiPhone12シリーズは5G通信の契約でしか利用できない・・・と思い込んでしまうのでしょうか?
その明確な理由は以下の記事でご覧いただけます。
iPhone12各種で4G契約が
できないと誤解してしまう理由
iPhone12シリーズを4G通信のまま、MVNOで月々格安の通信料金で利用できる!ということを知ったアナタが次に思うこと・・・それは、きっと『iPhone12シリーズをどのMVNOブランド社と契約すれば一番お得なの?』ということでしょう。
そこで2020年秋冬現在、日本国内の主力MVNO 全11社を徹底的に調べ上げ、以下の3つのポイントからiPhone12mini、12、12Pro、12ProMaxをどのMVNOブランド社で利用すれば一番お得であるか、導き出しました!
MVNOを比較するときの重要ポイントは3つ。
日本国内の主力MVNO全11社全ての『料金』・『通信速度』・『通信プラン』を調査して比較。その結果、あるMVNO社のお得感が他社よりも圧倒的に際立っていることが分かりましたっ!!
そのあるMVNO社とは・・・ズバリ!!!イオングループが提供しているMVNO、
イオンモバイル
先に結論を述べてしまいましたが、2020年秋冬で国内におけるMVNO 11社の中で、料金面でも通信面でも最もコストパフォーマンスが優れているMVNOは『イオンモバイル』です。
なぜイオンモバイルが今最もお得なMVNOなのか・・・。
その理由を『料金』・『通信速度』・『通信プラン』の3つのポイントで解説していきます。
iPhone12シリーズをどのMVNOブランド社で4G契約すれば、一番お得なのか?
その答えを出すために、まずは2020年秋冬時点におけるMVNO全11社の月々の支払金額を比較していくことにしましょう。
しかし、いざ各MVNO社の料金を比較しようとすると、初回費用が¥0円やら、家族割で半額、ポイントがつく、LINEでの通信料金が無料、新規加入して半年間は値引き、1年間は無料、など各MVNOで条件がバラバラであるため、比較するにも基準を決めないことには、どのMVNOが一番お得なのか言い切ることが困難です。
ですので、今回の比較基準として、以下の条件のもとで各MVNOの料金を比較してみることにしました。
各MVNO社を以下の条件に統一した上で比較します。
つまり、『一人で端末購入なしに電話ありの通信契約をする』ということに加え、最初の半年・1年間の通信量が『半額/無料』になるといったMVNO独自の期間限定割引サービスも一切除いた状態で比較するということです。
各MVNO社の月々の支払料金を比較するため、以下のように各社が提供しているデータ通信プランごとに表にまとめてみました。
以下の比較表で示した各MVNOの料金は、『音声通話』を含んだ『データ通信』、『テザリング』、『SMS(ショートメール)』の全てのサービスが利用できる料金であることを示しています。
音声通話 + データ通信 + テザリング + SMS
なお比較表は、多岐にわたるデータ通信プランの豊富さから1つの表にまとめることが困難であったため、『1GB~12GB』と『12GB~50GB』の2つに分けて作成しています。
社名 | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 6GB | 8GB | 10GB | 12GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LINE モバイル | ー | ¥1,480 | ー | ー | ¥2,200 | ー | ー | ¥3,200 |
OCNモバイルONE | ー | ¥1,480 | ー | ー | ¥1,980 | ー | ¥2,880 | ー |
BIGLOBE | ー | ¥1,600 | ー | ー | ¥2,150 | ー | ー | ¥3,400 |
イオン モバイル | ¥1,380 | ー | ¥1,580 | ー | ¥1,980 | ¥2,680 | ー | ¥2,980 |
IIJmio | ー | ¥1,600 | ー | ー | ¥2,200 | ー | ー | ¥4,700 |
mineo | ー | ¥1,510 au回線※ | ー | ー | ¥2,190 au回線※ | ー | ¥3,130 au回線※ | ー |
QT モバイル 7ヵ月目※ | ー | ¥1,550 | ー | ー | ¥2,250 | ー | ¥3,250 | ー |
UQ モバイル | ー | ¥1,980 | ー | ー | ー | ー | ¥2,980 | ー |
J;COM モバイル | ー | ー | ー | ¥1,980 | ー | ー | ¥2,980 | ー |
Y!mobile | ー | ¥2,680 | ー | ー | ー | ー | ¥2,980 | ー |
楽天 モバイル 1年後※ | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 |
社名 | 14GB | 20GB | 23GB | 30GB | 32GB | 40GB | 50GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
LINE モバイル | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
OCNモバイルONE | ー | ¥4,400 | ー | ¥5,980 | ー | ー | ー |
BIGLOBE | ー | ¥5,200 | ー | ¥7,450 | ー | ー | ー |
イオン モバイル | ¥3,580 | ¥3,980 | ー | ¥4,980 | ー | ¥5,980 | ¥6,980 |
IIJmio | ー | ー | ¥4,000 | ー | ¥4,380 | ー | ー |
mineo | ー | ¥4,590 au回線※ | ー | ¥6,510 au回線※ | ー | ー | ー |
QT モバイル 7ヵ月目※ | ー | ¥4,900 | ー | ¥6,900 | ー | ー | ー |
UQ モバイル | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
J;COM モバイル | ー | ¥3,980 | ー | ー | ー | ー | ー |
Y!mobile | ¥4,680 | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
楽天 モバイル 1年後※ | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 | ¥2,980 |
比較表中の注意書き(※)について説明します。
☑ minieo(マイネオ)の料金は、ドコモ回線とau回線のうち、安い料金であるau回線の方を表示。
☑ QTモバイルの料金は、加入後6カ月間の割引期間を除いた7カ月目以降の料金を表示。
☑ 楽天モバイルの料金は、加入後1年間の無料期間を除いた1年後からの料金を表示。
比較表から分かることは、『イオンモバイル』が他のどのMVNOよりも、データ通信プランが細かく多岐に用意されているということ。
多くの通信プランが用意されていることは、iPhoneを含めあらゆる通信デバイスを利用する人にとって自分のライフスタイルに最適な通信プランを見つけることができるので非常にありがたいことです。
通信プランが豊富に用意されているイオンモバイルは、まさにユーザーが選びやすいMVNO、No.1であると断言してよいでしょう!
続いて料金設定に注目してみます。
料金面を比較する手段として、まずは比較表からデータ通信プランごとの平均価格を算出し、算出した平均価格よりもそれぞれの月々データ通信料金(音声通話を含む)が高いのか低いのかを見比べることにします。
データ通信プランごとの平均価格とMVNO各社の設定料金を以下のような表にまとめて、どのMVNOが一番お得なのか第1位~第3位までをランキングしてみました。(2020/11/05 時点)
データ 通信量 | 平均 価格 | 第1位 (安さNo1) | 第2位 | 第3位 |
---|---|---|---|---|
2GB | ¥1,824 | イオンモバイル(¥1,380) | LINEモバイル(¥1,480) OCNモバイルONE(¥1,480) | mineo (¥1,510) |
3GB | ¥1,873 | LINEモバイル(¥1,480) OCNモバイルONE(¥1,480) | mineo (¥1,510) | イオンモバイル (¥1,580) |
6GB | ¥1,993 | イオンモバイル(¥1,980) OCNモバイルONE(¥1,980) | BIGLOBE (¥2,150) | mineo (¥2,190) |
12GB | ¥2,985 | イオンモバイル(¥2,980) 楽天モバイル(¥2,980) | LINEモバイル (¥3,200) | BIGLOBE (¥3,400) |
14GB | ¥3,747 | 楽天モバイル (¥2,980) | イオンモバイル (¥3,580) | J;COMモバイル (¥3,980) |
20GB | ¥4,290 | 楽天モバイル (¥2,980) | イオンモバイル(¥3,980) J;COMモバイル(¥3,980) | OCNモバイルONE (¥4,400) |
30GB | ¥5,800 | 楽天モバイル (¥2,980) | イオンモバイル (¥4,980) | OCNモバイルONE (¥5,980) |
40GB | ¥4,480 | 楽天モバイル (¥2,980) | イオンモバイル (¥5,980) | ー |
50GB | ¥4,980 | 楽天モバイル (¥2,980) | イオンモバイル (¥6,980) | ー |
結果は、月々約12GBまでのデータ通信を使用するのであれば、『イオンモバイル』や『LINEモバイル』、『OCNモバイルONE』が安いことが分かります。
さらに12GBを超える大量のデータ通信を使う可能性がある場合は、状況が一変し一律¥2,980円の『楽天モバイル』が圧倒的にお得であることが分かります。
データ通信の制約を受けず一律¥2,980円で利用できる『楽天モバイル』は、月々の料金面だけをみれば確かにお得感があり魅力的に思えます。ただし・・・・
料金面だけをみれば・・・・です。
例えば、月々の料金はとても安い!・・・けれど、通信が遅い・・・という現実を知ると見方が変わります。
『どのMVNOが一番お得なのか・・・・』という最初の問いに戻ってしまいますが、“お得”=料金が安い という見方は正しくありません。
これは何もMVNOに限ったことではありません。
例えば、安いリンゴを買って食べても全然美味しくなかった・・・。安いスマートフォンを買ったけど充電の持ちがとんでもなく悪かった・・・、車のタイヤを安くで買ったけれどすぐパンクした・・・というようなこととよく似ています。
何を言いたいかというと、どんな物も価格が安いということはそれなりの『品質』でしかないということ。
データ通信でいうと、その品質にあたる部分は『通信速度』です。
つまり、料金が安くてもメールや写真・動画をアップロードする速度やダウンロードする速度が遅ければ、満足いく通信サービスを利用しているとは言えません。
ということで、次に2020年秋における国内主力MVNO全11社各々の通信速度の『上り速度』と『下り速度』を表にまとめて比較してみました。
どのMVNOが一番通信速度が速いのか続けてご覧ください(^^♪
MVNOの各通信速度を比較する前に、まずは通信速度について簡単に解説します。
通信速度には『上り』と『下り』という2種類の速度があり、“通信速度”というと世の中的には『下り』の速度を指します。
つまりダウンロードするときの速度のことを一般的には『通信速度』と言っています。
上り速度 (アップロード) | 下り速度 (ダウンロード) |
---|---|
データを送るときの通信速度 | データを受け取るときの通信速度 |
データを送ることをアップロード、データを受け取ることをダウンロードといいます。
また通信速度は「bps」という単位で表します。(例:300kbps、1Mbps 等)
bpsは、1秒間にどれだけのデータ量を転送できるかを示すものです。この数字が大きければ大きいほど、通信速度が速いということになります。 (例) 1Mbpsより2Mbpsの方が通信速度は速い。
MVNO社 | 回線 | 上り (アップロード) | 下り (ダウンロード) | 低遅延時 通信速度 |
---|---|---|---|---|
LINEモバイル | ドコモ au ソフトバンク | 16.6Mbps 16.6Mbps 16.6Mbps | 17.5Mbps 5.5Mbps 23.7Mbps | 200kbps 200kbps 200kbps |
OCNモバイルONE | ドコモ | 11.5Mbps | 35.1Mbps | 200kbps |
BIGLOBE | ドコモ au | 9.7Mbps 9.7Mbps | 21.1Mbps 33.7Mbps | 200kbps 200kbps |
イオンモバイル | ドコモ au | 12.6Mbps 12.6Mbps | 33.6Mbps 40.8Mbps | 制限なし 制限なし |
IIJmio | ドコモ au | 9.1Mbps 9.1Mbps | 37.8Mbps 35.9Mbps | 200kbps 200kbps |
mineo | ドコモ au ソフトバンク | 11.7Mbps 11.7Mbps 11.7Mbps | 36.1Mbps 31.7Mbps 19.4Mbps | 200kbps 200kbps 200kbps |
QTモバイル | ドコモ au ソフトバンク | 11.2Mbps 11.2Mbps 11.2Mbps | 39.9Mbps 39.9Mbps 39.9Mbps | 200kbps 200kbps 200kbps |
UQモバイル | au | 8.8Mbps | 42.3Mbps | 300kbps |
J:COMモバイル | au | 3.6Mbps | 82.7Mbps | 200kbps |
Y!モバイル | ソフトバンク | 11.7Mbps | 38.2Mbps | 128kbps |
楽天モバイル | au | 7.4Mbps | 8.5Mbps | 楽天回線 エリア以外 1Mbps |
この比較表から、上がりと下りの通信速度の平均を算出し、算出した平均通信速度と各MVNOの通信速度を見比べてランキングしてみるとこうなります。(2020年11月5日 時点)
通 信 | MVNO11社 平均通信速度 | 第1位 | 第2位 | 第3位 |
---|---|---|---|---|
上り(アップロード) | 11.21Mbps | LINEモバイル (16.6Mbps) | イオンモバイル (12.6Mbps) | mineo(11.7Mbps) Y!モバイル(11.7Mbps) |
下り(ダウンロード) | 32.41Mbps | J:COMモバイル (82.7Mbps) | UQモバイル (42.3Mbps) | イオンモバイル (40.8Mbps) |
【第1位】LINEモバイル
【第2位】イオンモバイル
【第3位】mineo・Y!モバイル
【第1位】LINEモバイル
【第2位】イオンモバイル
【第3位】mineo・Y!モバイル
通信速度を各MVNO間で比較した結果、上りと下りの通信速度でバラツキはありますが、第3位までのラインキングに上下ともランクインしたのは『イオンモバイル』のみです。
どうせなら通信速度が遅いワースト3も挙げてみます。
【ワースト1位】JCOMモバイル
【ワースト2位】楽天モバイル
【ワースト3位】UQモバイル
【ワースト1位】楽天モバイル
【ワースト2位】LINEモバイル
【ワースト3位】BIGLOBE
ここで注目してほしいことが1つあります。
それは、料金面ではデータ通信量の多い少ないにかかわらず一律¥2,980円とお得感満載だったあの『楽天モバイル』が、通信速度の面ではワースト1位、2位であるということ。
つまり、どこのMVNOが一番お得なのかということを考えるとき、安い料金設定にだけ目を奪われてしまうと、通信速度が遅くて満足いく通信サービスを利用できないという落とし穴があるということです。
『楽天モバイル』は料金こそ他のMVNOよりもダントツに安いですが、通信速度は他のMVNOよりも遅いんです。
ちなみに、iPhoneやスマホを使って最低限必要とされる通信速度の目安は以下です。
用途 (iPhoneやスマホ、タブレットでよくすること) | 最低限必要な 通信速度 |
---|---|
メールやSNS(LINE)のみ | 1Mbps以下 |
Webサイトの閲覧 | 1Mbps以下 |
動画の視聴 (YoutubeやNetflix、Amazonプライムなど) | 5~20Mbps |
下り通信速度の平均が8.5Mbpsである楽天モバイルは、動画の視聴ができる通信速度の許容範囲ではあるものの、4Kなどのデータ量が極端に多い動画の再生やダウンロードは厳しいと思われます。
「料金面」、「データ通信プランの豊富さ」、「通信速度」の3つのポイントから、国内主力MVNO11社を徹底比較してみた今回。
その結果、総合的におすすめしたいNo.1のMVNOはイオンモバイルです。
これからiPhone12mini、12、12Pro、12ProMaxを4G通信のまま格安で長期的に利用したいのであれば、間違いなくイオンモバイルが良いでしょう!
そしてイオンモバイルにはもっと隠されたお得なサービスがあります。そのことについてはまた次回詳しく解説していきたいと思います。
★ 最後までご拝読ありがとうございました ★
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