2021年9月、ついに第3世代のAir Podsが正式に発表され、引き続き2022年には第2世代のAir Pods Proが発表されるという噂が絶えないこの頃。
もとよりiPhoneユーザーである筆者は、5年前の2016年に発売した初代Air PodsからAir Podsが持つiPhoneとの親和性とワイヤレス接続による快適な使い心地にドップリとハマり、現在ではAir Pods Proを毎日のように使っています。
Air Podsシリーズの良さは耳に装着したタイミングですぐにiPhoneと接続されること。
もちろんiPadとの併用もできますし、iPhoneからiPadへ、iPadからiPhoneへの切り替えだってシームレス(=途切れなく繋がること)。
Air Pods Proではノイズキャンセリングの機能をフルに活用し、
人が多いカフェや通勤ラッシュ時の電車のホームや電車の中でも、
iPhoneやiPad片手にNETFLIXやAmazonプライムビデオの「映画」や「アニメ」や「ドラマ」、YouTubeの動画を騒音を気にせず楽しむことができます。
とにかくAirPods ProはiPhoneユーザーにとって至れり尽くせりの最適なワイヤレスイヤホンであることは間違いありません。
ここからが本題。
Air Pods Proには『空間オーディオ』と『ダイナミックヘッドトラッキング』と言われる、さらに音に拘ったすばらしい機能が搭載されています。
このAir Pods Proに搭載されている2つの機能「空間オーディオ/ダイナミックヘッドトラッキング」が普通のAIr Podsや他社イヤホンと比べて何がどう凄いのか、
空間オーディオに対応したNETFLIXで映画やアニメを鑑賞した筆者の感想を踏まえて分かりやすく解説したいと思います。
Air Pods ProにはAirPods(第3世代を除く)にはない「空間オーディオ」という機能が備わっています。
この空間オーディオが搭載されたAIr Pods Proで音楽や映画を鑑賞すると、
音が自分を中心に360°どの方向からも聴こえてきます。
自分を取り囲むようにどの方向からも音が聞こえてくる現象を「サラウンドサウンド」といいます。
Air Pods Proに搭載されている空間オーディオは、まさにこのサラウンドサウンド現象を体験できる機能なんです。
空間オーディオで体験するサラウンドサウンドのイメージがこちら。
▼空間オーディオがOFFのとき。
▼空間オーディオがONのとき。
空間オーディオのON/OFFは、iPhoneやiPadで切り替えることができます。
しかし気になるのは、空間オーディオはどんなiPhoneでもiPadでも対応しているのだろうか…という点。
そこで2023年5月時点における空間オーディオに対応したアップル製品をまとめてみることにします。
空間オーディオに対応しているiPhoneとiPadはこちら。
上記のiPhone、iPadで空間オーディオを利用するためにはiOSを14.6以上にバージョンアップしておく必要があります。
ちなみにiPhone SE(第1世代)は空間オーディオには非対応ですので注意してください。
空間オーディオはApple独自の機能になるため、基本Air PodsシリーズとBeats製品に対応し、その他のイヤホンは対応していません。
2023年5月現在で空間オーディオに対応しているイヤホンは以下になります。
空間オーディオを体験するには空間オーディオ対応のiPhoneやiPadが必要ですが、視聴する音楽や映画の配信コンテンツも空間オーディオに対応している必要があります。
2021年9月時点で空間オーディオに対応しているコンテンツはこちら。
Apple TVやApple MusicはApple純正のコンテンツなので空間オーディオに対応することは当たり前でしょう。
しかしApple以外のコンテンツとしてどこよりも早く「NETFLIX」が対応したことに驚きました。
これまでAmazonプライムビデオ一筋でいた筆者も、空間オーディオに対応した動画コンテンツが出てきたとなると体験したくならざるをえなく、2021年8月よりNETFLIXを利用し始めました。
しかも面白いことに、Apple TVでさえ視聴する作品によって空間オーディオに対応していないものもある中で、NETFLIXでは公開されている全作品が空間オーディオに対応しているんです。
NETFLIXは全作品が
空間オーディオに対応
このNETFLIXの勢いはきっとiPhoneユーザーをどんどん巻き込んで、さらにシェアを伸ばしていくと筆者は確信しています。
「空間オーディオ」の認知度については、iPhoneユーザーであればそこそこ耳にしたことがある方は多くいるかと思います。
筆者もAir Pods Proを購入してしばらくして空間オーディオという言葉に触れ、はじめて空間オーディオで映画を鑑賞したときの臨場感あふれる音の広がりにとても驚きました。
では「ダイナミックヘッドトラッキング」という機能についてはどうでしょう。iPhoneユーザーであってもなかなか聞きなれない言葉だと思います。
実はこのダイナミックヘッドトラッキングという機能も、空間オーディオに引けを取らないくらい音の聴こえ方に拘った機能であることが分かりました。
ダイナミックヘッドトラッキングを一言でいうと、
頭の動きに合わせ
音が移動する機能
筆者がこのダイナミックヘッドトラッキングの機能に初めて気づいたのは、2021年7月空間オーディオに対応したNETFLIXで映画を電車の中で鑑賞しているときでした。
仕事帰りの電車の中でいつものようにAir Pods ProをつけiPhoneでNETFLIXの映画を鑑賞していたときのこと。
空間オーディオをONにしているため、人がごった返し学生が大声で会話している電車の中でもAir Pods Proなら落ち着いて映画に集中することができます。
ふと次の駅が気になり車窓の外の様子を見ようとiPhoneを覗いていた頭を上げ周囲を見渡したその時、
あれ? 音が正面から聴こえてくるぞ・・・?
まるで耳に音がまとわりついてくるかのような感覚。膝下に置いたiPhoneから発せられる映画の音は、とにかく頭を上下左右に動かしてたとしても常に音が正面に回り込んで聴こえてきます。
この体験には空間オーディオを初めて経験したとき以上の感動を覚えました。
そこで改めて空間オーディオだけでは成立しないこの現象について調べたところ、筆者は「ダイナミックヘッドトラッキング」という機能がAir Pods Proに搭載されていることを知りました。
ダイナミックヘッドトラッキングを「ON」にした状態で音楽や映画を鑑賞すると、頭をどんな向きに動かしても常に音が周り込んで聴こえてくるため、左の耳から右の耳へ、右の耳から左の耳へと音が移動するのが分かります。
このダイナミックヘッドトラッキングは一度でも体験してしまうと、Air Pods Pro以外のイヤホンを使うことを躊躇ってしまうほど存在感を持った機能。
さらにダイナミックヘッドトラッキングは空間オーディオと組み合わせることでその威力は一層増します。
空間オーディオで外部音を遮断し静寂の中で聴く音のすばらしさ。
それだけでも十分満足なのに届く音の全てが頭の左右の動きに合わせ移動するリアルさをダイナミックヘッドトラッキングで補うことで、
さらに迫力ある臨場感たっぷりのサラウンドサウンドを楽しむことができます。
Air Pods Proならこの革新的2つの機能を同時に組み合わせて体験することができます。
ダイナミックヘッドトラッキングは、搭載するジャイロスコープと加速度センサーのデータを解析し、ユーザーの頭の向きを検知するという仕組みで実現しています。
そのため、視聴するコンテンツ側(ソフトウエア)も、ダイナミックヘッドトラッキングに対応していなければ成立しません。
ダイナミックヘッドトラッキングに対応しているiPhoneとiPadはこちら。
基本、空間オーディオが利用できるiPhoneとiPadならダイナミックヘッドトラッキングにも対応しています。
上記のiPhone、iPadでダイナミックヘッドトラッキングを利用するためには、iOSを14以上にバージョンアップしておく必要があります。
ちなみにiPhone SE(第2世代)はダイナミックヘッドトラッキングには非対応ですので注意してください。
2023年5月時点におけるダイナミックヘッドトラッキングに対応しているイヤホン、ヘッドホンはAppleのH1, H2チップを搭載した以下の製品になります。
2021年9月時点におけるダイナミックヘッドトラッキングに対応しているコンテンツはこちら。
なんとNETFLIXだけがAmazonプライムビデオやfuluなどの数ある動画配信コンテンツを差し置き、空間オーディオだけでなくダイナミックヘッドトラッキングにも対応しています。
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングのそれぞれの特徴は前章で熱く解説しましたが、改めてこの革新的な2つの機能を組み合わせて観る映画やドラマはもちろん、アニメのキャラクターが話す音声さえ、非常に立体的かつ耳元で囁かれているようなリアリティを感じることができます。
Air Pods ProがNETFLIXに最適とされる「空間オーディオ」、そして「ダイナミックヘッドトラッキング」について解説してみました。
最後に今回の記事をまとめてみるとこんな感じです。
「空間オーディオ」とは、聴いているユーザーの周囲を取り囲むように360°どの方向からも音が聞こえるサラウンドサウンド現象を生み出す機能。
「ダイナミックヘッドトラッキング」とは、聴いているユーザーの頭の動きに合わせて音が移動する機能。
「空間オーディオ」と「ダイナミックヘッドトラッキング」の両方の機能を搭載したイヤホンやヘッドホンはAir Pods ProとAir Pods Pro Maxの2機種のみ。
「空間オーディオ」と「ダイナミックヘッドトラッキング」の両方に対応したコンテンツはApple TV以外にNETFLIXのみ。(2021年9月時点の話)
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングを組み合わせて鑑賞できるNETFLIXの映画のシーンでは、音が後ろから迫ってくるような臨場感やド迫力、そして声優や俳優の声が立体的に聞こえてくるリアリティを体験することができます。
iPhoneやiPadを持っている方で、すでにNETFLIXを契約している方はこの機会に是非Air Pods Proを検討されてみてはいかがでしょうか。
逆に筆者のようにAir Pods Proをすでに使っていてまだNETFLIXを体験したことがない方は、是非NETFLIXを一度試してみてください。
これまで以上にNETFLIXで映画やドラマ、アニメをより楽しく鑑賞することができると思います(^^♪
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