「1GBのデータ通信量で実際何がどのくらいできるの?」
そんな分かりやすい疑問を解決するため、1GBの通信量でできる内容を一覧表にまとめてみた。月どれくらいのデータ量が必要なのかを判断する基準、目安として参考にして頂けると幸いだ。
1GBでできること目安一覧
1GBのデータ通信量で何がどれくらいできるのか、一覧にまとめるとこうなる。
項 目 | 1GB(1,000MB) できること | 月1GB(33MB/日)で 1日にできること |
---|---|---|
Webページ閲覧数 (画像/動画 なし) | 約625ページ | 約20ページ |
SNS閲覧 Instagram/Twitter | インスタグラム;50分~100分 ツイッター;100分~200分 | インスタグラム;2分~3分 ツイッター;4分~6分 |
Googleマップ (経路検索) | 1,000回 | 30回 |
メール(PDF付) | 2,000通 | 60通 |
LINE メッセージ/電話 | メッセージ(文字のみ)50万通 音声通話;55.6時間 ビデオ通話;3.3時間 | メッセージ(文字のみ)1.6万通 音声通話:90分~120分 ビデオ通話;6分 |
YouTube(360p画質) | 約4.17時間(約250分) | 約8.3分 |
Spotify | 約250曲(1曲あたり5分) | 約8曲(1曲あたり5分) |
1GBで何ができるかを知る必要性について
スマートフォンを使っていると、月末必ず通信制限(=通信速度が遅くなる)にかかってしまい、何もできなくなるといった現象に見舞われる。
一体何にどれだけのデータ量を消費しているのか全くわからない。。。。
今現在、格安SIMへの乗り換えや料金プランの変更を検討しているけれど、一体どれくらいの通信量のプランを選んでよいのか分からないという方は、本記事をご覧頂き少しでも参考にしていただけるとありがたい。
データ量の確認方法
iPhoneやアンドロイドの各種スマートフォンで使用したデータ量を確認する方法があることをご存じだろうか?
以下の操作手順で、何をしているときに一番データ量を消費しているのかを一目で確認することができるので是非試してもらいたい。
使用データ量の確認方法【andorid 編】
「設定」をタップ
「ネットワークとインターネット」をタップ(※表示方法は機種によって異なる)
「モバイルネットワーク」をタップ(※表示方法は機種によって異なる)
「アプリのデータ使用量」をタップ(※表示方法は機種によって異なる)
使用データ量の確認方法【iPhone編】
「設定」をタップ
「モバイル通信」をタップ
「モバイルデータ通信」というエリアで、各アプリごとで消費したデータ量が確認でき、さらに合計した総データ量を確認することもできる。
1日にデータ量を消費する主な7つのこと
『1GBで何がどのくらいできるか』ということについて、まずは「1日のうちでスマホを使って何をするのか?」という点について整理してみる。
多くの人は、1日のうちでスマホを使って以下の7つことを行っているのではないだろうか?
- Webページの閲覧
- SNSの閲覧
- 場所の検索(Googleマップ)
- メールの送受信
- LINE(トーク/通話)
- 動画視聴(例 YouTube)
- 音楽鑑賞( 例 Spotify)
今回は上記7つのことを行ったときに1GBのデータ量でどのくらいのことができるのかを割り出し、さらにひと月1GBのデータ量で1日あたりどれくらいのことができるのかを一目て分かりやすいように一覧にまとめてみた。
Webページ(閲覧できるページ数)
iPhoneやandroidなどのスマートフォン、あるいはiPadなどのタブレット端末を利用して一番行われている作業は『Webページの閲覧』だろう。
Webページの閲覧に消費されるデータ量を知るためには、Webページそのもののサイズを知る必要がある。
GoogleはWebページの1ページ当たりの適正サイズを1.6MBとしている。そのためWebサイト1ページ分を閲覧すると1.6MBのデータ量を消費することになる。
そう考えると、1GBのデータ量で閲覧できるWebページ数は『625ページ』ということになる。
625ページ分のWebページが閲覧可
ということは、1ヵ月をおよそ30日とすると、1GBあれば1日に『20ページ』分のWebページの閲覧ができるという計算になる。
月1GBのデータ量で
1日あたり20ページの閲覧
なので、1日20ページ以上のWebページを観るという方には、月1GB以上の通信プランをおすすめしたい。
さらにいうと、もし1日20ページもWebページを観ないという方であっても、1ページに画像や動画などが埋め込まれていると消費するデータ量は1.6MB以上になるため、閲覧するページ数が20ページ未満であったとしても1GBのデータ量をすぐに消費してしまう可能性はある。
心配な方は1GB以上の通信プランに加入した方がよい。
SNS(閲覧時間)
SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の使用に消費するデータ量についてまとめてみた。
そもそもSNSとは、人と人とのつながりを促進するオンラインサービスのことでFacebookやInstagramなど様々なサービスがある。
日本国内で最もポピュラーなSNSとして『Instagram(インスタグラム)』があるが、インスタグラムは人気であると同時にSNS上最もデータ量を必要とする。
そのため、まずインスタグラムに消費されるデータ量を解説していきたい。
Instagram(インスタグラム)の場合
インスタグラムは容量が大きい『画像』や『動画』を含むコンテンツが多いことが特徴。それゆえ、消費するデータ量も他のSNSに比べると非常に大きい。
容量が大きい画像や動画を含むインスタグラムで激しく消費するデータ量、実際どのくらいなのかというと、だいたい5分くらいの閲覧で約50~100MBくらいのデータ量を消費すると言われている。
前章で解説をした1ページ分のWeb閲覧時の消費するデータ量1.6MBに対し、インスタグラムはたった5分くらいの閲覧でその50倍から100倍のデータ量を消費してしまうのだから脅威的だ。
単純計算で、1GBのデータ量でインスタグラムを閲覧できる時間は50分~100分程度。
50分~100分のインスタグラム閲覧
もし月のデータ量が1GBであった場合、1日にインスタグラムを観れる時間は多くて3分、少なくて1分~2分くらいということになる。(1ヵ月=30日とした場合)
月1GBのデータ量で
1日2分~3分のインスタ閲覧
インスタグラムを日常よく使っている方に起こる月々の通信制限の原因はココにある。
なので、若い方は上記の「使用したデータ量の確認方法」の手順を使って、iPhoneもしくはandroidでインスタグラムで消費されたデータ量を確認してみた方がよいだろう。
このようにインスタグラムをよく使う方は、是非Wifi環境をうまく利用してほしいと思う。
インスタグラムはWifi環境で
閲覧すること
Twitter(ツイッター)の場合
ツイッターを利用したときに消費するデータ量はどうだろうか?
画像や動画が多いインスタグラムに比べると、ツイッターは文字情報が圧倒的に多いので5分間で5MB~10MBくらいのデータ消費量に収まる。
なのツイッターであれば、1GBで閲覧できる1日あたりの時間は単純計算で4分~6分くらいということになる。
月1GBのデータ量で
1日あたり4分~6分のTwitter
Googleマップ(1日30回の経路検索)
Webページの閲覧やSNSなどは、画像や動画の添付があるかないかで消費するデータ量の「多い・少ない」を予想することができる。
その反面、場所を検索するときに利用する『Googleマップ』を使ったときにどのくらいのデータ量を消費するのかは予想しにくい。
実際Googleマップを利用したときにどのくらいのデータ量が消費されるのか・・・
実はインスタグラムやツイッターなどのSNSを使ったときほどのデータ量は消費しない。
Googleマップで経路検索を1回行うと、約1MBのデータ量を消費すると言われている。ということは1GBで1,000回分の経路検索が行えるということになる。
1ヵ月を30日とした場合、Googleマップを使った経路検索は1日に30回できることになる。
月1GBのデータ量で
1日30回のGoogleマップ検索
メール(1日60通の送受信)
メールの送受信で消費されるデータ量については、そのメールに画像や動画を「添付する・しない」で大きく変わってくるのだが、
今回はメールの普段使いとして画像や動画ではなく『PDF』などの文書が添付されている、あるいは添付したときのメール送受信消費するデータ量について解説したい。
PDFのサイズ容量にもよるのだが、一般的にPDFが添付されたメールを受信するときは、約500MBものデータ量を消費すると言われている。
PDF添付メール → 約500MBのデータ量を消費
なので、もしPDFを添付する、あるいは添付したメールなら1GBで約2,000通ほどの送受信ができ、1日あたりにすると約60通くらいのメールを送受信することができる計算になる。
月1GBのデータ量で
1日60通のメール(PDF添付)
もちろん冒頭で解説したとおり、PDF以外に画僧や動画を添付したメールを送受信するときは、500MB以上のデータ量を消費してしまうので、wifi環境を利用したメールの送受信をオススメする。
さらにPDFや画像、あるいは動画が添付されているメールを受信する時にデータ量を消費しないコツとして、メールの本文だけを先に開いて、添付されたPDFや画像、動画はwifi環境のもとであとでダウンロードするという方法もある。
LINE(メッセージ/電話)
子どもも大人もお年寄りも今や使っていない人を探すほうが難しいほど、日本国内に定着した『LINE』。1日に必ず1回はLINEを使ってメッセージをやり取りしたり電話をすることは珍しくなくなった。
そのLINEを使ったメッセージの送受信や電話にどのくらいのデータ量が消費されるのだろうか、気になる人は多いだろう。
メッセージ(文字のみ)の場合
そこで調べてみると、LINEを使った画像なしの1回分のメッセージで消費されるデータ量は約2KBとされている。
1回のLINEメッセージ送受信
↓
約2KBを消費
なので1GBのデータ量があれば、およそ500,000通(50万通)のメッセージのやり取りがLINEではできるということになる。
1ヵ月30日と考えると、1日あたり約16,000通ものLINEメッセージの送受信ができる計算になる。
月1GBのデータ量で
1日16,000通LINEメッセージ
逆にいうと、1日16,000通ものLINE上でメッセージをやり取りすることは不可能なため、ひと月1GBのデータ量があれば、LINEを使ったメッセージは十分できるということになる。
音声通話の場合(LINE電話)
LINEを使って音声通話(電話)をした場合、どのくらいのデータ量を消費してしまうのだろう?
30秒で\20円もかかってしまう電話料金。少しでも節約したい思いで、LINEを使って電話をかける人は少なくない。
筆者もほぼLINEを使って通話していることが多い。
しかし面白いことに、LINE電話を頻繁に使っている人ほど、データ量を消費していることに気づいていない人が多い。
筆者の職場の同僚や友人に確認してみたところ、『LINE電話』は電話料金がかからない!ということは知っていても、データ量が消費されていることを知らない人は10名中7名もいた。
ある同僚は、自宅や職場にWifiがあることで、消費されるデータ量など気にせずLINE電話を十分に利用できる環境がそうさせているのでは?という意見をくれた。
もしそうであっても、LINE電話で月々のデータ量が消費されていることは知っていてほしいものだ。
少々話が脱線してしまったので、LINEの音声通話で消費されるデータ量について話を戻す。
1GBのデータ量があれば、LINEでの音声通話は55.6時間(3,336分)程度できる。
1GBでLINE音声電話
↓
約55.6時間(3,336分)
つまり1ヵ月30日とすれば、1日あたり1.5~2.0時間(90分~120分)程度のLINE電話が1GBのデータ量で使えることになる。
月1GBのデータ量で
1日90~120分LINE音声電話
一方で、音声通話ではなく『ビデオ通話』にすると消費されるデータ量は一気に跳ね上がる。
LINEのビデオ通話では1GBで約3.3時間(210分)程度の通話ができるとされている。
1GBでLINEビデオ電話
↓
約3.3時間(210分)
なのでビデオ通話であれば、1日あたり約6分間程度のビデオ通話が1GBのデータ量で使えることになる。
月1GBのデータ量で
1日6分のLINEビデオ電話
ビデオ通話になると音声通話に比べて圧倒的にデータ量を激しく消費してしまうことが分かる。このことからLINEを使ったビデオ通話はwifi環境下で行うことをオススメしたい。
LINEビデオ通話は
Wifi環境で利用
YouTube(1日あたり8.3分)
Youtubeの動画視聴時のデータ量の消費具合はどうだろうか。
YouTubeの動画再生時に必要なデータ量を考えるときに重要なポイント、それは再生する際の『画質』だ。
2020年現時点におけるYouTubeの再生画質は8パターン。以下の8つのパターンから360p以上の画質が視聴するには適している。
- 2160p
- 1440p
- 1080p
- 720p
- 480p
- 360p
- 240p
- 144p
視聴するに最適な標準画質の最低ラインである『360p』でYouTubeを再生した場合、約4.17時間(約250分)程度で1GBのデータ量を消費してしまう。
なので360pの最低画質で動画再生したとしても、YouTubeは1日あたり約8.3分程度しか視聴することができないことになる。
月1GBのデータ量で
1日8.3分のYouTubeの視聴
(画質は最低ラインの360p)
YouTubeはWifi環境で利用する。
Spotify(1日あたり8曲)
最後に音楽をストリーミング再生したときに消費するデータ量について。
音楽のストリーミング配信サービスとして今最もポピュラーなものは『Spotify(スポティファイ)』だろう。
Spotify(スポティファイ)は無料で視聴することもできるし、月額\980円でお気に入りの楽曲を自由に選曲して聴くことがができる人気の音楽ストリーミング配信サービスである。
ではそのSpotify(スポティファイ)の音楽ストリーミング再生でどのくらいのデータ量を消費するのだろうか?
Spotify(スポティファイ)で5分間楽曲を再生すると約4MBのデータ量を消費するとされている。
1GBで約1,250分くらい音楽を視聴できることになり、1曲約5分(少し長いかも)とすると、1GBで約250曲の楽曲を視聴できることになる。
1GBで約250曲のストリーミング再生
つまり月1GBのデータ量であれば、1日あたり約8曲(約40分)の楽曲を楽しむことができる計算になる。
月1GBのデータ量で
1日8曲の音楽を再生視聴
この音楽のストリーミング再生も気づかないうちにデータ量を消費していることが多いため、通学や通勤時間に音楽をよく聴く方は月2GB以上の通信料金プランをオススメしたい。
まとめ
今回は「1GBのデータ通信量で何がどのくらいできるの?」 そんな分かりやすい疑問を解決するため、1GBのデータ通信量でできる内容をまとめて解説してみた。
月々どれくらいのデータ量が自分に必要なのかを判断する基準として是非参考にして頂けると幸いだ。
コメント